「ペテロの説教」
- mkbible
- 2020年7月12日
- 読了時間: 3分
説教ノート No.4 2020.7.12
聖書箇所 使徒の働き2章14節~42節
■序 論
主イエスが約束された聖霊降臨はペンテコステの日に成就した。聖霊に満たされた弟子たちは口々に福音を語りだしたが、ペテロは教会を代表して同胞イスラエルの人々に十字架のメッセージを語った。聖霊は人を動かして福音を示し、悔い改めへと導くのである。
■本論1 ヨエル預言の成就 (2:14-21)
聖霊に満たされ他国の言葉で話だした弟子たちを見た人々は、その不思議さに彼らは酒に酔っているのだと評した。しかし、ペテロは立ち上がり、この出来事が酔いからではなく、旧約聖書ヨエルの預言の成就として説明したのである。ヨエルは捕囚前の南ユダ、ヨアシュ王の治世に活躍した預言者であるが、彼のメッセージは不信仰のイスラエルに神の裁きがあるとの警告と、悔い改める者に恵みの回復と聖霊が注がれるという約束であった。ペテロは、キリストの昇天によって時満ち、旧約に約束された聖霊が弟子たちに注がれたのであると論証したのである。旧約の知識のある人々は、弟子たちが他国の言葉で福音を語る姿を見て、「わたしの霊を注ぐ。すると、彼らは預言する」とのヨエルの言葉が成就したことを認めざるを得なかったであろう。
■本論2 キリストの十字架と復活 (2:22-36)
ヨエルの預言を引用したペテロはさらに説教の核心へと話を進める。それは3つの事実である。①十字架の事実(2:22-23)。主イエスが神の業をなしたにもかかわらずイスラエルは律法を持たぬ異邦人の手で十字架につけて殺した。神のご計画によるとはいえ厳しい罪の指摘である。②復活の事実(2:24-32)。ダビデが詩篇16篇で語った言葉を引用し、ダビデ自身の死に対する勝利、復活の希望が主イエスによって成就した。神の御子イエスは十字架に贖いの死をとげられたが決して死に支配さずよみがえられたと宣言したのである。③昇天の事実(2:23-35)。さらにペテロはダビデの詩篇110篇を引用し、主イエスが神の右に上げられたことも旧約の預言の成就であり、ペンテコステの出来事が酒のせいではない以上、聖霊降臨の事実、そして、十字架と復活の事実を認めざるを得ないと強調した。
■本論3 人々の応答 (2:37-42)
ペテロの説教を聞いた人々は心を痛めた。主イエスを十字架につけたことを指摘され彼らの良心に罪の自覚が生じたのである。自責の念に「私たちはどうしたらよいのでしょう。」と問いかける人々に、ペテロは明確に「悔い改めなさい。」と答えた。人間の心に主イエスの十字架が明らかにされると、自らの内にある罪に良心が激しくうずき、御前に悔い改めざるをえなくなる。その時こそ十字架の上で流された血潮によって全ての罪が赦され救いを体験でき、死に対する完全な勝利である復活の希望に生きることができるのである。これこそ聖霊なる神の業と言えよう。私たちも聖霊の働きを祈り求めよう。
■結 論
かつて主を否んだペテロは聖霊に満たされ、主イエスの十字架と復活の事実を大胆に語った。私たちも聖霊の器にされることを願い求め、祈りつつ主に従っていくものでありたい。我らが信じる十字架と復活、この福音を誇りをもって語るものでありたい。
■御言葉に対する応答の祈り
①聖霊に満たされた証人になれるように。
②十字架と復活という福音の事実を常に語れるように。
■次回説教
聖書箇所 使徒2:37~47
説教題 「キリストの教会の姿」
Comments