「ふさわしい姿で」
説教ノート No.26 2025.11.16 聖書箇所 コリント人への手紙 第一 11章1~16節 ■ 序 論 11章に入り、主題が偶像礼拝問題から 礼拝の秩序とその姿勢 について移る。パウロは神を礼拝する姿勢の乱れが生じているコリント教会に 「礼拝の本質」 を確認させることで礼拝の回復を目指した。キリスト者にとって礼拝は信仰の要、そして信仰生活の生命線である。私たちの礼拝が神に受け入れられ、神に喜ばれるものであるかを自問しつつ、自らの礼拝姿勢を再点検し、教会の公同の礼拝を整えよう。 ■ 本論1 礼拝の姿勢-かぶり物をめぐって- (11:1-7) 先ずパウロは、礼拝に集う際における男女各々の装いについてふれている。それは礼拝姿勢そのもののあり方についての教えでもある。それが具体的に、男がかぶり物を着けることは自分の頭をはずかしめることであり、逆に女がかぶり物を着けないことも同様で、着けないなら髪を切るようと厳しい命令として語られていることに驚きを感じることである。礼拝の本質は極めて霊的なことであり、
「神の栄光を現すため」
説教ノート No.25 2025.10.26 聖書箇所 コリント人への手紙 第一 10章14~33節 ■ 序 論 イスラエルの歴史を振り返り、信仰から逸脱し偶像礼拝に陥った時には必ず神の祝福を失うと、旧約聖書の記述から紐解いている。これはクリスチャンすべてに当てはまることであり、イスラエルの荒野の旅のように、私たちも聖化の途上を歩みながら試練に合う。私たちが、それでも節制し鍛錬をして歩んでいても、この世の楽しみへの欲望や主への不平不満などという罪の弱さにさいなまれる。だからこそパウロは信仰の道を走り抜いて朽ちない冠を受けるように、試練があっても必ず脱出の道があるからとの励ましを語る。今日のテキストは偶像礼拝の罪と主の聖餐にあずかることの恵みを対比させながら、私たちがどのようにして神の栄光を現していくかを教えている。 ■ 本論1 主の聖餐の祝福 (10:14-22) パウロは 「私の愛する者たちよ、偶像礼拝を避けなさい。」 (14節)と、まず結論を語り、主の聖餐にあずかることの祝福と偶像礼拝の食卓に
「試練と共に脱出の道を」
説教ノート No.24 2025.9.21 聖書箇所 コリント人への手紙第一 10章1~10節 ■ 序 論 前段落でパウロは信仰者の生き方を競技者の姿に類比させて、コリント教会の信徒たちに失格者ではなく勝利者となるべく自制し自...
「朽ちない冠を受け」
説教ノート No.23 2025.9.14 聖書箇所 コリント人への手紙第一 9章19~27節 ■ 序 論 パウロは前段で 「自分の権利を福音のために放棄する」 という彼の価値判断について切々と語ってきた。しかし、それは決して...
「わたしの誇り」
説教ノート No.22 2025.9.7 聖書箇所 コリント人への手紙第一 9章1~18節 ■ 序 論 パウロは前章において、偶像に捧げた肉を食するか否かを例に、旧約律法との関係性から信仰の 「弱い者」 と 「強い者」...