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「御霊に従う」

  • mkbible
  • 2023年6月11日
  • 読了時間: 4分

説教ノート No.19                     2023.6.11 

聖書箇所 ローマ人への手紙8章1節~11節


序 論

8章には、信仰によって義と認められ聖化の途上にある者がどのような生活を送るかについて記されている。それは「聖霊」による勝利の生活ということである。確かに私たちは罪赦された罪人として生きる者である。しかし、キリストによって既に罪と律法から解放され、自由と喜びを得て大胆に生きる道を開いていただいている。その歩みと信仰生活を導いて下さるのが、内在する聖霊の力である。ここにその事実を確認し力を得よう。


本論1  いのちの御霊の原理 (8:1-4)

 先ず、パウロは段落冒頭において神の救いの御業について述べ、キリストにある者が罪に定められないことを強調している。つまりそれは、信仰によってキリストに結び合わされ、罪に死んで復活のいのちに生かさている者がもはや罪に定められることがないという事実である。その理由は、2節で「なぜなら、キリスト・イエスにあるいのちの御霊の律法が、罪と死の律法から、あなたを解放したからです」と説明されている。「いのちの御霊の律法(新改訳大3版では「原理」と訳している)」とは、聖霊の支配によって真のいのちが与えられる神の御業のことである。そして、私たちは聖霊によって罪と死の支配から解放され、新しく造りかえられ、キリストの支配の下で生きる者とされているので、救いを経験する以前のような「肉に従って生きる」ことはもはやないのである。それは、私たちの罪に対する代償を、神がキリストの十字架の死によって完全に支払い帳消しにして下さったからと説明されている。3節に「神はしてくださいました。」とあるように、私たちが決して満たし得ない律法の要求を神の側で完全に満たして下さったのである。


本論2   肉による生活と霊による生活 (8:5-8)

 次にパウロは、聖霊に従って生きるキリスト者の姿を明らかにしてそれを説明している。理解の鍵句は「属することを考えます」という動詞で、これは思考、生活の方向性、人生の究極目標への思いを意味する言葉である。ここに肉に従う者と、御霊に従う者の区別が明確に示されており、つまり、罪に支配されて生きる者は肉欲のことを思い、聖霊に支配されて生きる者は神の喜ばれることを考えて生きるという違いがある。そして、各々行き着く結果は明白で、肉がもたらすものは「死」以外の何物でもなく、御霊の思いは「いのちと平安」なのである。かつて私たちは誘惑されるままその思いに縛られ、引きずられ、振り回されて生活していたと言えよう。また自分で肉の性質を制御することも出来ず、一時の快楽はあっても魂の平安はなかったことをも知っている。「肉の思いは死であり、神への敵対」であると指摘されている通りである。しかし、私たちが、自分の罪を認め、悔い改めて信仰を告白した時から、私たちの思いはキリストの思いを指向するように変化し、悔い改めによって軌道修正出来るようになり、「神を喜ばせる」生き方へと導かれているのである。そこには平安と喜びがある。


本論3 内住のキリストによって (8:9-11)

 最後にパウロは、御霊の支配を具体的に説明することによって、聖霊による生活が憑霊(ひょうれい)現象のような特別な宗教体験やカルト的、神秘的経験のことではなく、日常の平凡な信仰生活において経験されることを教えている。9節の「神の御霊」と「キリストの御霊」は同義語であり、10節では「キリスト」と置き換えられていることに注目しよう。するとこれらの表現は同一のものであり、信仰によって始まるイエス・キリストの内在そのものを表わしていると理解することが出来る。そして、その鍵句は「うちに」であり3節間に6回も繰り返し表現されている。つまり私たちが主イエスを信じ信仰を告白した瞬間から、キリストご自身が私たちの内に臨在され、私たちを整え、支え、導いて下さる。それによって私たちは日々キリストに似せられた者となり、より一層キリストと一つにされていくのである。しかも11節には「あなたがたの死ぬべきからだも生かしてくださいます。」とあるように、神がこの欠けた土の器である私たちを生かして用いて下さり、私たちに死の滅びではなく、よみがえりの希望をも約束下さっていることを決して見失ってはならない。神の御霊、内在のキリストと共に歩む者を神はエノクのように死から勝利へと引き挙げて下さる。


結 論

 御霊に支配された生活とは、聖書に聴き、キリスト中心に生きる生活に他ならない。私たちは、今はまだ肉の制約の中に生きることを与儀なくされていても、私たちが聖書の言葉に聴き、主イエスの御心を求めて生活する時、罪の責めや矛盾は後退し、聖化の途上を歩む力と喜びが漲(みなぎ)って来るのである。私たちが礼拝に集って御言葉の説教に聴き、聖句を心に蓄積させることを大切なするのはそのためである。

 

御言葉に対する応答の祈り

①御言葉と共にある聖霊の導きに敏感になろう。         

②すでに神の断罪から救われたことを感謝しよう。

 

次回説教

 聖書箇所 ローマ8:12~17

 説教題  「神の子の特権」


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