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「神にゆだねて」

  • mkbible
  • 2022年2月13日
  • 読了時間: 4分

説教ノート No.36                     2022.2.13 

聖書箇所 使徒の働き20章13節~38節


序 論 (20:13-16)

地中海世界覇者ローマへの幻を胸に、一旦逆方向西のエルサレムに向かうパウロは、エーゲ海西側を南下してアソスに、そしてミレトスにまで到着した。ここでパウロはエペソ教会の兄弟たちと最後の別れの挨拶を交わし、告別の説教を語る。それは彼の伝道生涯、教会形成、信仰生活の理念とも言うべきもので、基調に「神にゆだねる」信仰がある。私たちもこのメッセージを通して信仰の価値を再確認しよう。


本論1 福音に仕える (20:17-24)

パウロはこれまで幾多の困難や危険に直面しても神の守りによって献身を貫いてこられたことを感謝している。彼の献身における基本姿勢はあくまでも「主に仕える」ことであり、アジア、マケドニアをはじめ多くの人々の救いのために、謙遜と、愛と、忍耐をもってひたすら福音を語り続けてきた。その内容は、①罪の悔い改めと、②主イエスの十字架と復活を信じる信仰という極めて単純なものである。しかし、ここには自分自身に与えられた救いの喜びと、万人に開かれた救いの道を明示している。このパウロの言葉は私たちの心にも迫って来る。さらに彼は、エルサレムにおいて身の危険が待ち受けていることを知りつつ、自分の任務を果たすことが出来れば命さえ惜しくないと献身を新たに表明している。この毅然とした態度はエペソ教会の指導者たちに大きな励ましと献身の姿勢を教えたことであろう。


本論2 教会に仕える (20:25-30)

次に、パウロはエペソ教会の指導者たちに教会に仕える基本的姿勢について続けて語っている。ここが彼の告別説教の中心点と言えよう。先ず、「教会」について「神がご自分の血をもって買い取られた神の教会」と表現し、キリストの贖いのゆえに神の群れとなる教会論の本質を確認し、さらに神の任職によって教会を牧し、監督するために指導者を立てられたことを教えている。しかし、私たちはこの言葉を誤解してはならない。これは労使関係、支配関係を意味するものではなく、「牧す」とは「羊を飼う」こと、「監督」は「注意して見張る」の意味があり、しもべとなり群の模範として教会に仕える者の姿を教えているのである。このエペソ教会の長老たちは、教会を荒し、混乱させる内外の狼の攻撃から群を守り、教会が神の御言葉によって養われるよう務めを果たすよう期待され、厳かに勧告さているのである。だからこそ教会に仕える者には「自分自身と群の全体とに気を配る」ことが求められるのである。これは直接にはエペソの長老たちへの勧めであるが、私たち一人ひとりに対する神の期待の言葉でもあることを覚えよう。私たちの教会においても、牧師、役員、リーダーが、委ねられている職責をこのように果たしていくものでありたい。


本論3 御言葉によって (20:31-38)

 パウロは、最後の言葉に「あなたがたを神とその恵みのみことばにゆだねます。」と語っている。彼は御言葉にこそ教会を育成して建て上げる力があり、御言葉が信ずる者の信仰を御国の完成に至るまで守り導く要であることを宣言し、エペソ教会とその将来を神の御言葉のもとにゆだねたのである。ここで注目したいことは「ゆだねる」には「置き換える」の意味がある点である。エペソ教会が「人間パウロ」から「神の御言葉」に信頼の対象を置き換えて自立し、様々な試練や困難の中においてもエペソ教会と兄弟姉妹たちが決して揺るがされなく、信仰に立ち続けるようにと願ったのである。世は移り、人は変わる。しかし、私たちが変わらざる神の御言葉に信頼し、それに従って歩むとき、私たちの信仰生活も、人生そのものも豊かになっていく。ローマ人への手紙9章33説には「この方に信頼する者は失望させられることがない」と約束されているとおりである。私たちの心は様々な恐れや不安、さらには高慢な思いに縛られて大きく揺れ動くことがある。しかし、それらを「御言葉」に置き換えて神と共に歩む者となろう。これが聖書信仰に生きるということである。


結 論

 パウロとエペソ教会の長老たちは、もう二度と会えない別れに、皆が手と手をとり合って泣いた。しかし、絶望の別離ではない。キリストを信ずる者同志には別れはない。たとえ地上で再会の出来なくても、必ず天の御国において親しく再会することが出来るのである。私たちも全てのことを主イエス・キリストと、その御言葉にゆだね、この地上において自分の走るべき行程を、力を尽くして進み行こう。ハレルヤ。

 

御言葉に対する応答の祈り

①自分自身と教会全体のために気を配れるように。

②聖書の御言葉に信頼して歩めるように。

 

次回説教

聖書箇所 使徒の働き21:1~16

説教題 「御名のために」


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