「復活の事実」
説教ノート No.34 2026.6.28 聖書箇所 コリント人への手紙 第一15章12~28節 ■序 論 主イエスの復活は十字架による救いを保証し、信じる者に永遠のいのちと復活の希望を約束するものである。私たちは聖化の途上において、この確信を信仰と信仰生活の揺るがない基盤として生きるものでありたい。私たちは、大いなる恵みの賜物を感謝し、死と滅びから解放されていることを喜び、そして、主イエスの復活を宣言する者とされたい。 ■本論1 復活がなければ (15:12-19) 覇権国ローマ帝国下のギリシャ、そして、そのコリントはヘレニズム文化(ギリシャ文化とオリエント文化の融合)が大きく花開いた世界都市であった。そこに強く影響を与えたのがギリシャ哲学であり、そのストア学派は「霊は善、肉は悪」という徹底した二元論に立ち、肉体は悪の根源であり、魂を束縛する牢獄であるとの人間観を持っていた。その立場からすれば、不老不死や肉体の復活などは強く否定されるものである。しかし、パウロは復活の事実を力強く弁明する。死者の復活が
「最も大切なこと」
説教ノート No.33 2026.5.31 聖書箇所 コリント人への手紙 第一 15章1~11節 ■序 論 これまで御霊の賜物について語ってきたパウロは、この15章において信仰の基盤である「福音」そのものについて混乱の渦中にあるコリント教会に再確認させようとして筆を進めている。地上の教会は時として組織疲労し、個人の信仰も揺らぐことがある。聖化の途上にあって避けられないことでもろう。だからこそ私たちは常に変わることのない基本に戻り、土台となるところを堅くするものでありたい。 ■本論1 福音によって (15:1-2) 先ずパウロは、コリント教会に「私があなたがたに宣べ伝えた福音を、改めて知らせます。」(15:1)と呼びかけている。しかも3節ではこの「福音」を最も大切なこととして位置付けていることに注目しよう。パウロは「改めて知らせる」と記しているが、コリント教会が最初に聞いた「福音」と些かも異なるものではなく、既に彼らが信じてきたものである。「福音」は「良き知らせ」であり、それは決して変わることのない神の側